オハイオ州コロンバスのジョン・グレン・コロンバス国際空港に、2027年、欧州への初の直行便が就航する。ドイツ・フランクフルトへのノンストップ便の運航により、コロンバスと欧州が直接結ばれることになる。
■ 欧州との直結が地域経済と国際的な評価を後押し
今回の路線開設により、コロンバスの住民や企業は欧州との間を直接移動できるようになる。地域のリーダーらは、新たな航空路線が地域経済の活性化と国際的な知名度の向上につながると期待している。
■ 2027年5月、ルフトハンザ航空が運航開始
コロンバス地域空港局(CRAA)は月曜日、ルフトハンザ航空が2027年5月から、ジョン・グレン・コロンバス国際空港とフランクフルト空港を結ぶ直行便の運航を開始すると発表した。
航空券の販売は火曜日に開始される。
運航便は水曜日、金曜日、日曜日の午後4時20分にコロンバスを出発し、翌朝午前6時15分(現地時間)にフランクフルトに到着する予定だ。
■ 287席のボーイング787-9型機を投入
ルフトハンザ航空は、この路線にボーイング787-9型「ドリームライナー」を投入する。同機の座席数は287席で、うち28席はフルフラットになるビジネスクラスシートとなっている。

■ 地域の国際競争力を高める新たな航空路線
CRAAの社長兼最高経営責任者(CEO)であるダレン・グリフィン氏は、今回の路線を「世界への玄関口につながる路線」と位置付けている。フランクフルトを経由することで、コロンバスからアフリカ、アジア、欧州、中東へとアクセスできるようになる。
グリフィン氏は、フランクフルトという市場とルフトハンザ航空の就航は、コロンバスの国際的な位置付けを一段と高めるものだと強調した。
「フランクフルトのような市場、そしてルフトハンザのような航空会社の就航は、コロンバスに求められる水準を一段と引き上げます。私たちはグローバル都市であり、こうした国際路線はその証しです。コロンバスが国際舞台で競争できる都市の一つであることを、今回の就航は明確に示しています」
コロンバス市のアンドリュー・ギンサー市長も、今回の直行便就航を「状況を大きく変える出来事」と表現し、地域社会にとって「数十年に一度あるかどうかの大きな成果の一つ」と評価した。
■ 新ターミナルの完成を待たず、国際路線の拡充を推進
コロンバス国際空港では、2029年の開業を目指し、総額20億ドル規模の新ターミナル建設が進められている。
グリフィン氏によると、空港側は新ターミナルの完成を待つことなく、航空会社の誘致や航空ネットワークの拡充に取り組んでいる。
「ルフトハンザは完成まで待つつもりはありませんでしたし、私たちも同じです」
■ ドイツ企業の進出・投資が相次ぐ中部オハイオ地域
今回の発表は、ドイツと中部オハイオ地域とのビジネス上の結び付きが強まるなかで行われた。
今月、製薬大手バイエルは、ニューオールバニーに米国内の新たな製造施設を設けるため、22億ドルを投資する計画を発表した。
このほか、ドイツに本拠を置くウィーランド、ピカノバ、ヴュルト、コベストロ、ゲーランも、近年、中部オハイオ地域での事業プロジェクトを発表している。
空港の発表資料によると、同地域ではドイツに本拠を置く38社が事業を展開している。
■ コロンバスの経済基盤と国際ビジネス環境を評価
ルフトハンザ航空には、路線網を拡大するうえで多くの選択肢があった。ドイツへの最寄りの直行便は、ミシガン州デトロイトから運航されている。
それでも今回、コロンバスへの就航を決めた背景には、同地域の経済的な活力と事業環境への評価がある。
ルフトハンザ航空の米州地区旅客営業担当副社長、ダーク・ヤンゼン氏は、コロンバスを米国で「最も活気のある経済地域の一つ」と評価し、今回の路線を「オハイオ州と世界を結ぶ新たな架け橋」と表現した。
さらに、同氏は次のように述べた。
「多様な産業構造、強固なイノベーション・エコシステム、世界水準の教育機関、そして拡大を続ける国際的なビジネスコミュニティを備えたコロンバスは、当社の路線網に加えるうえで理想的な地域です」

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