一般的に、海外赴任が決定してから、実際に渡米するまでの期間は、3~6ヶ月前と言われています。これだけの期間があれば、安心と思われがちですが、渡米前には諸々の手続きを完了する必要があり、かなりの時間を要します。今日は、海外赴任が決まってから最低限するべきことを整理しました。
渡米先での住居探し
赴任先での住居探しは、最も苦労するタスクの1つです。現地の土地勘もなく、また、アメリカの不動産事情も知らない状況で家を探すことは非常に困難です。
一般的に考えられる方法は、以下の2点です。
- 日本人が経営している現地不動産会社に相談する
- 一時的にホテル等に仮住まいし、渡米後に家探しをする
日本からオンラインなどで現地の不動産会社に問い合わせることは可能ですが、やり取りが複雑であまりお勧めできません。現地に赴任している同僚に相談し、不動産会社を相談してもらうのが、最もスムーズな方法と言えるでしょう。
引っ越し業者とのやり取り
海外赴任先での居住地が決まったら、次は引っ越しの手続きです。クロネコヤマトや日本通運などが海外赴任者向けの引っ越しサービスを行っているので、相談してみましょう。
ビザ取得
ビザ申請も労力を要するタスクと言えるでしょう。大まかなステップは以下の通りです。
- 自身に適用されるビザを確認し、必要書類を把握します
- ビザ申請書を作成し、必要書類を収集します
- ビザ申請料金を支払います
- 面接を行います
ビザは、面接後、約1週間を目途に送付されます。
しかし、必要書類の準備にはそれなりの時間を要し、また、面接も直近は枠が埋まっていることが多いです。それゆえ、余裕を持って申請することをお勧めします。
行政手続き
続いては、日本での行政手続きです。一年以上海外に滞在する場合に考えるべきことは、海外転出届です。海外転出届に関しては、法的に細やかな規定がなされておらず、提出についても自身の判断に委ねられます。海外転出届の提出により、国民年金や国民健康保険などの取り扱いが変わってくるため、お住まいの役所で確認することをお勧めします。
保険
アメリカでの万が一のトラブルに備えて、日本で保険に入ることをお勧めします。特に、アメリカ国内で事故を起こしたり、病気になった場合、高額な費用が発生することがあります。日本の保険会社も海外赴任者や海外留学者向けの保険があるので、是非、相談してみましょう。
このように海外赴任にあたっては、やらなければならない手続きが多々あります。まだ三か月あるから大丈夫と考えるのではなく、前もって様々な手続きに対応していきましょう。
後半で取り上げる内容
- 国際免許
- 医療
- 海外送金用の銀行口座
- その他諸々の解約手続き