アメリカでビジネスを進出する際に課題となるものの一つに、採用があります。そこで、本日は、現地の優秀なスタッフを採用するために、最低限把握すべきことを整理しておきましょう。
採用のプロセス
米国の採用にあたっては、下記のプロセスを経て実施します。
- 応募
- 面接
- 採用前の最終チェック
- 採用
以下では、ステップごとにポイントをお伝えします。
応募
応募時に留意すべき点は、応募内容が差別的に受け取られないかという点です。例えば、次のような点には気を付ける必要があります。
- 応募書式への 写真の添付や、性別、年齢などについての記載を求めないこと。
- 個人的な事柄にあたる内容の質問は記載しては ならない(例:国籍、出身国、障害、健康、 配偶者の有無、身長、体重、宗教などが該当)。
- 質問事項は、あくまでも応募している職種に関連する内容に絞る 。
面接
面接における留意事項は、応募と同様、差別的な質問を行わないということです。通常日本の面接で質 問している内容が、米国でも認められている内容か確認しましょう。面接時のポイントは以下の通りです。
- 応募時同様、差別的と捉えられる質問を行わないこと。
- 雇用を保証するような発言は控えること。
- 面接の内容を書面化し、すべての書類を保管すること。
採用前の最終チェック
採用を決定する前にバックグラウンドやスキルのテストを行うことができます。なお、テストの内容は州によって異なるので注意が必要です。主なテスト項目は以下の通りです。
- 犯罪歴
- 健康状態
- 薬物検査
- 技能テスト
採用
最終チェックで問題がなければ、いよいよ採用となります。採用にあたっては、以下の書面を用意しましょう。
雇用契約書
機密保持契約書
Form I-9(労働適格者証明)
勤務開始日に上記の書類に署名してもらいましょう。